あなたの溶接、放置すると48時間後に割れて再加工で数十万円損します

水素誘起割れとは、鋼中に侵入した拡散性水素が応力集中部に集まり、遅れて割れを生じる現象です。溶接直後は問題なく見えても、数時間から最大48時間後に突然クラックが発生します。つまり遅れ割れです。
原因は主に3つで、拡散性水素・硬化組織・引張応力の重なりです。例えば高張力鋼(SM490以上)で冷却が速いと、マルテンサイトが生成し硬く脆くなります。ここに水素が集まると、ヘアクラックのような微細割れが一気に進展します。これが基本です。
現場では「見た目OK=安全」と判断しがちですが危険です。どういうことでしょうか?外観検査では検出できない内部割れが進行しているケースがあるためです。非破壊検査(UTなど)を後日行う理由はここにあります。結論は後から割れる現象です。
溶接材料の管理は最も影響が大きい要素です。被覆アーク溶接棒なら、吸湿によって水素量が数倍に増加します。例えば低水素系溶接棒でも、湿度70%環境で数時間放置すると再乾燥が必要になるレベルです。ここが盲点です。
乾燥条件の目安は、350℃×1時間程度(メーカー指定に従う)が一般的です。これを守らないと拡散性水素量が増え、割れ発生率が急上昇します。つまり管理が命です。
このリスク(湿気による水素増加)を避けるには、保管温度100〜150℃の保温庫で管理し、使用直前に取り出す運用が有効です。狙いは吸湿防止です。候補は溶接棒乾燥器の導入です。これは使えそうです。
予熱と後熱は即効性のある対策です。予熱は母材温度を上げることで冷却速度を遅らせ、硬化組織の生成を抑制します。例えば板厚25mmの高張力鋼なら、100〜150℃の予熱が推奨されるケースが多いです。これが原則です。
後熱(ポストヒート)はさらに重要です。溶接後に200〜300℃で1時間程度保持することで、水素を外部へ拡散させます。これにより内部に残る水素量が大幅に減少します。つまり逃がす処理です。
「時間がないから省略」は危険です。痛いですね。再溶接や部材交換になると、1案件で数万円〜数十万円の損失になることもあります。コスト面でも予防が有利です。〇〇に注意すれば大丈夫です。
鋼材の強度が高いほど、水素誘起割れのリスクは上がります。引張強さが780MPa級を超える鋼では、特に注意が必要です。これは事実です。
理由は硬さです。硬い組織ほど水素の影響を受けやすく、割れが発生しやすくなります。例えば同じ条件でも、SS400では問題なくても高張力鋼では割れるケースがあります。つまり材質依存です。
このリスク(高強度鋼での割れ)を下げるには、溶接入熱を適切に管理し、冷却速度を制御することが重要です。狙いは硬化抑制です。候補は溶接条件のWPS(施工要領書)確認です。結論は材質に合わせることです。
意外な原因として「表面の油分・水分」があります。例えば切削油や手汗が残った状態で溶接すると、水素源になります。これは見落としがちです。
また、冬場の結露も要注意です。気温差で鋼材表面に水滴がつき、それが水素供給源になります。どういうことでしょうか?見えないレベルの水分でも影響するためです。
このリスク(微量水分による水素混入)を防ぐには、溶接前に脱脂と乾燥を徹底することが重要です。狙いは水素遮断です。候補はアルコール拭き+エアブローです。〇〇が条件です。
溶接欠陥の分類と水素割れの位置づけが分かる解説
https://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0010010010