白銅カタログPDFで規格・材質を正しく選ぶ方法

白銅のカタログPDFを活用して、C7060・C7150などの規格や材質特性を正しく理解できていますか?金属加工の現場で失敗しないための選定ポイントを詳しく解説します。

白銅のカタログPDFで規格・材質・用途を確認する方法

白銅のカタログをPDFで参照するだけでは、現場で必要な規格の選定ミスがげないことがあります。


この記事のポイント3選
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白銅株式会社のカタログPDFは12万超アイテムを網羅

標準在庫品・特注品・副資材の3種類に分かれ、アルミ・伸銅・ステンレス・チタンなどを幅広くカバー。デジタルカタログとして無料で閲覧可能です。

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白銅(キュプロニッケル)はC7060とC7150の2種類が基本

JIS H3100で規定され、ニッケル含有量が大きく異なります。用途・環境・コストに合わせて正しく選定することが、長期コスト削減につながります。

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カタログ掲載外の商品も取り寄せ可能

鋳造品や鍛造品など、カタログに載っていない材料も問い合わせれば対応可。現場で「在庫なし」と諦める前に確認することが重要です。


白銅カタログPDFの種類と構成を把握する

白銅株式会社(東証プライム上場・証券コード7637)が発行するカタログは、現在3種類に体系化されています。金属加工の調達業務においてカタログを最大限に活かすには、まず3種類の違いを理解することが基本です。


1つ目は「**標準在庫品カタログ**」で、全国6工場に常時在庫しているアルミ・伸銅・ステンレス・鋼・チタン・プラスチックなどをまとめたもので、合計約5,500アイテムが収録されています。日常的に使う材料はほぼここで探せます。


2つ目は「**特注品&お取寄せ品カタログ(材料系)**」で、約32,000アイテムが収録されています。標準在庫品以外の素材メーカー・部品加工メーカーとのタイアップ商品を含み、特殊寸法や航空宇宙規格(AMS規格)材料もカバーしています。


3つ目は「**特注品&お取寄せ品カタログ(副資材系)**」で、エンドミルなどの工具・梱包資材・安全具など約88,000アイテムを掲載しています。材料だけでなくモノづくり現場の消耗品や作業用品も揃うため、一括調達の効率化に役立ちます。


つまり3種類合わせると**12万アイテム以上**に及びます。東京ドームのグラウンドに並べたとすると、なかなかイメージが難しいですが、たとえばA4用紙1枚に10アイテム記載するだけで1,200ページ以上になる計算です。こうした豊富な品揃えが、白銅のカタログが業界で重宝される理由の一つです。


PDFカタログとデジタルカタログはどちらを使うべきでしょうか?白銅株式会社の公式サイト(hakudo.co.jp)のデジタルカタログページでは、標準在庫品・特注品・副資材のカタログをPCやスマートフォンから閲覧できます。冊子での郵送を希望する場合はお問い合わせフォームから請求することも可能です。デジタルカタログは無料で閲覧できます。


また、イプロスものづくりや製品ナビなどの製造業向けプラットフォームにも白銅のカタログが掲載されており、会員登録(無料)後にPDFとしてダウンロードすることができます。これは使えそうです。


参考:白銅のカタログ一覧・無料ダウンロード(イプロスものづくり)
https://mono.ipros.com/company/detail/6636/catalog/


参考:白銅株式会社公式デジタルカタログページ
https://www.hakudo.co.jp/product/e-catalog/


白銅(キュプロニッケル)とは何か:C7060とC7150の違い

白銅(キュプロニッケル、英:cupronickel)は、銅を主体としてニッケルを10〜30%程度含む銅合金です。ニッケル含有量が増えると、赤みがかった色から銀白色へと変わっていく特性があります。JIS H3100では**C7060**と**C7150**の2種類が規定されており、この2種類の使い分けがカタログ選定の核心になります。


化学成分を整理すると以下のとおりです。


合金番号 Ni含有量 Fe含有量 Mn含有量 特徴
C7060 9.0〜11.0% 1.0〜1.8% 0.20〜1.0% 低ニッケル・加工性重視
C7150 29.0〜33.0% 0.40〜1.0% 0.20〜1.0% 高ニッケル・耐食性重視


C7060はニッケル約10%の白銅です。マンガンが添加されることで炭素・硫黄の影響を抑制し、加工性が保たれています。C7150はニッケルが約30%と多く、より銀白色に近い外観を持ち、耐食性・高温強度が一段と高くなります。


この違いが材料選定で決定的に重要です。たとえば、船舶用の配管や海水淡水化プラントの継手では、黄銅(真鍮)系の部品だと1航海(約3〜6か月)で脱亜鉛腐食が起き部品交換が必要になるケースがあります。C7060を選定するだけで、同じ環境での部品寿命が大幅に延びます。


耐食性が条件です。とくに海水・高温・薬品環境ではC7060かC7150を選ぶことが現場での損失防止につながります。


また、C7060とC7150では電気伝導率・熱伝導率にも違いがある点に注意が必要です。電気部品や熱交換器などでは導電性・熱伝導性の数値を仕様書やカタログのデータシートで必ず確認することが原則です。


参考:C7060の成分・物性データ(工業情報・実務百科事典)
https://www.toishi.info/sozai/cu/c7060.html


白銅のカタログPDFで確認すべき規格・形状・寸法の読み方

カタログを入手したあとに、何をどう読めばよいのか迷う方は少なくありません。カタログの見方を正しく押さえておくと、調達ミスや二重発注を防げます。


まず確認すべきは「**材質記号**」です。白銅に関連する伸銅品は、JIS規格でC7000番台として分類されます。カタログには「C7060T(管)」「C7150P(板)」のように、末尾のアルファベットで形状が表されます。Tは管(チューブ)、Pは板、Bは棒を意味します。形状ごとに取扱いメーカーや最小ロットが異なる場合があるため、注意が必要です。


次に確認すべきは「**質別(調質記号)**」です。O(焼きなまし)・H(加工硬化)・T(熱処理)などの記号が付与され、同じ材質でも硬さ・引張強さが変わります。設計図面や製品仕様に指定された質別と合致しているかをカタログのデータ表と照合することが基本です。


また「**寸法許容差**」も重要な確認項目です。カタログには板厚・外径・肉厚ごとの許容差が表形式で記載されています。白銅の板や管では、実際の加工精度に直結します。たとえば板厚1mmと記載されていても、許容差±0.1mmがある場合、仕上がり寸法がギリギリの設計では不具合につながります。


白銅株式会社のカタログには、類似商品を色で識別するシステムもあります(色ビニール・色塗り)。現場での取り違え防止として、この色識別ルールをカタログの「類似商品の識別方法」ページで確認しておくとよいでしょう。これは使えそうです。


材質証明書(ミルシート)の発行が必要な場合は、ご注文時にその旨を明示することが条件です。白銅株式会社ではJIS相当品を含む一部商品で対応可能なため、カタログを参照したうえで発注前に確認することをお勧めします。


白銅カタログPDFに見るキュプロニッケルの主な用途と選定ポイント

白銅(キュプロニッケル)の特長は「**耐海水性の高さ**」にあります。その用途はカタログに記載された形状・サイズの多様さにも反映されています。どんな場面で使われているかを知ることで、自社の用途に合った材料選定がしやすくなります。


主な用途としては、熱交換器・復水器部品、船舶用・海洋エネルギー関連部品、海水淡水化プラント配管、石油・LNG・化学・食品プラント部品、さらに自動車部品まで広範に使われています。また、フルートなどの管楽器材料や、100円玉・50円玉などの硬貨(ニッケル約25%含有の白銅)としても一般的に知られています。


しかし、製造現場での選定においては**コストと耐食性のバランス**が大きな課題です。C7150は耐食性に優れますが、ニッケル含有量が多い分、材料コストはC7060より高くなります。逆に腐食リスクの低い環境でC7150を使うと、過剰品質になりコストが余分にかかります。


たとえば、ある船舶部品メーカーの事例では、従来の黄銅製ニップルが6か月で交換必要になっていたところ、C7060に切り替えることで長寿命化に成功し、部品交換コストと作業ダウンタイムを大幅に削減した実績があります。コスト削減につながるということですね。


一方で、白銅(C7060・C7150)は**硝酸などの強酸には耐えられない**ことがカタログの技術データからも確認できます。薬品環境下での使用を検討する場合は、使用環境の腐食性物質の種類と濃度を事前に確認することが欠かせません。選定前に必ず確認が必要です。


参考:キュプロニッケルの特性・用途(嶋田金属株式会社)
https://www.shimadakinzoku.jp/cupro.html


参考:白銅(キュプロニッケル)の概要と用途(Metoree)
https://metoree.com/categories/6085/


白銅カタログPDFを活用した調達・発注の実務的な注意点

カタログで目当ての材料を見つけたあと、実際に発注・調達する段階でも押さえておくべきポイントがいくつかあります。現場の担当者が見落としがちな点を整理します。


**カタログ外商品の取り寄せが可能**という点は意外に知られていません。白銅株式会社の公式FAQによると、「標準品在庫カタログ・お取り寄せ品カタログ以外の商品(鋳造品や鍛造品など)も取り扱っています」と明記されています。つまり、カタログに記載がないからといって調達を諦めるのは早計です。


**納期に関しては、翌日配達が可能なケースもある**一方で、商品・サイズ・数量・加工内容・配達地域によって異なります。緊急案件では電話またはお客様センターへの問い合わせが最速の対応手段です。


また、**材料証明書(ミルシート)が必要な場合は発注時に明示する**ことが鉄則です。納品後に「証明書が欲しい」と後から要望しても、ロット番号が分かれば対応可能ですが、ロット番号不明の場合は対応できないことがあります。あらかじめ発注票に明記しておくことが条件です。


海外拠点での材料調達を検討している金属加工メーカーも増えています。白銅株式会社は中国(上海)・タイ・ベトナム・マレーシアに拠点を持ち、日本の材料を現地で調達することもできます。海外工場向けの材料手配は、日本の標準在庫品カタログを基に相談することが可能です。


白銅ネットサービスを使えば、インターネット上で見積もりから発注まで完結できます。見積りのみであればユーザー登録不要で利用可能です。法人(掛売)の場合はユーザー登録が必要で、申し込みから2〜3日で利用開始できます。個人・都度決済の場合は申し込み後10〜15分で利用開始可能と、スピーディーです。


また、環境対応材料として「ECOシリーズ」(鉛フリー真鍮棒・アルミ棒、ベリリウムフリーコルソン合金など)も取り扱いがあります。RoHS規制対応が必要な電子部品向け調達をされている方は、カタログ内のECOシリーズを選択肢に入れると後々の規制対応コストを抑えられます。


確認項目 内容 重要度
材質記号 C7060・C7150など形状記号(T/P/B)も確認 🔴 高
質別記号 O(焼鈍)・H(硬化)など硬さに直結 🔴 高
寸法許容差 設計との整合性チェックが必須 🔴 高
材料証明書 発注時に明示。事後では困難な場合あり 🟡 中
カタログ外商品 問い合わせで対応可能。諦めず確認を 🟡 中
納期 翌日可能なケースも。緊急時は電話推奨 🟢 低〜中


参考:白銅株式会社よくあるご質問ページ(発注・ネットサービス全般)
https://www.hakudo.co.jp/faq/


Please continue. Now I have enough information to write the article.