リベット締結とは何か種類と強度と選び方

リベット締結とは金属部材を機械的に接合する技術です。溶接との違いや種類・かしめの手順・現場での活用事例を解説します。あなたの現場に最適な締結方法を選べていますか?

リベット締結とは何か種類と強度と選び方

溶接のほうが必ずリベットより強い、と思っていませんか?実は振動環境では、リベット締結のほうが疲労破壊しにくいケースがあります。


この記事の3ポイント
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リベット締結の基本

円柱状の金属部品「リベット」を穴に通して先端をつぶすことで部材を固定する機械的接合法。熱・薬剤不要で母材へのダメージが少ない。

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種類と使い分け

ブラインドリベット・ソリッドリベット・熱間/冷間など複数種類があり、母材の材質・板厚・作業環境で最適なタイプが変わる。

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溶接との比較と選び方

溶接より静的強度は劣るが、振動・異種金属・熱に弱い素材には有利。現場条件を整理することが選定の鍵。


リベット締結の基本的な仕組みと金属加工現場での位置づけ



リベット締結とは、円柱状の金属部品(リベット)を2枚以上の母材の穴に通し、余った先端をつぶして固定する機械的接合法です。 「かしめ(塑性変形)」によって締結力を生み出すため、溶接のように熱源を使う必要がなく、熱影響部(HAZ)が発生しません。 kinzoku.co(https://www.kinzoku.co.jp/media/techinfo/riveted-joint)


つまり母材の特性をほぼそのまま保てる、ということです。


金属加工の現場では、溶接・ボルト締結・接着に次ぐ第4の選択肢として知られています。 特に「溶接したいが歪みが出る」「ボルトが緩む」という課題が出たときに、リベット締結が再評価されるケースが増えています。 04510(https://04510.jp/columns/business/rivet-joing-welding/)
アルミや薄板を多用する製品では、リベット締結が標準工法になっている場合も珍しくありません。航空機や鉄道車両のパネル接合がその代表例です。 kinzoku.co(https://www.kinzoku.co.jp/media/techinfo/riveted-joint)


リベット締結の種類と金属加工での選び方

リベットには大きく分けて「ソリッドリベット」と「ブラインドリベット(POPリベット)」の2種類があります。 ソリッドリベットは中実構造で強度が高く、航空機や橋梁などの高負荷用途に向いています。一方、ブラインドリベットは片側からしかアクセスできない箇所でも締結できる利便性が特長です。 zintilon(https://www.zintilon.com/ja/blog/blind-riveting-vs-solid-riveting/)


これは使えそうですね。


以下の表でおもなリベット種類を整理します。


種類 特徴 主な用途 強度目安
ソリッドリベット 中実・高強度 橋梁・航空機・重構造物 高い
ブラインドリベット 片側作業可能 板金・電装カバー・薄板 中程度
熱間リベット 加熱後にハンマーでかしめ 大型構造物(昭和40年代以前が主流) 高い
冷間リベット 加熱不要・油圧プレス使用 精密部品・薄板 中〜高
特殊リベット(SPR) 下穴不要・打込式 足場材・モーター取付 中〜高


ブラインドリベットはさらに「広範囲締結型(FXタイプ)」「軟質材用(PLタイプ)」など細分化されており、1サイズで広範囲の板厚に対応できる製品も存在します。 自社の板厚と母材材質を先に確認してから型番を選ぶのが原則です。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=YjMuTrv8Yes)


リベット締結の手順と金属加工現場での注意点

リベット締結の基本的な工程は3ステップです。 kinzoku.co(https://www.kinzoku.co.jp/media/techinfo/riveted-joint)


1. 母材を重ねて穴を開ける(リベット径に合わせたドリル加工)
2. リベットを穴に挿入し、頭部が表面側・先端が裏側になるよう配置する
3. ハンマーやエアリベッターでリベット先端をつぶし(かしめ)固定する


穴径の精度が締結強度を左右する重要な要素です。 きつすぎるとリベットが入らず破損リスクが上がり、緩すぎると母材がガタついて強度が落ちます。加工の現場では「リベット径+0.1〜0.2mm」を基準に穴を開けるのが一般的な目安とされています。 04510(https://04510.jp/columns/business/rivet-joing-welding/)


打ち込み不足は危険です。


特に注意が必要なのが打ち込み不足と斜め成形です。かしめ後に目視検査と触診を必ず行い、リベット頭部が均一に広がっているか確認してください。 打ち込み不足のまま出荷してしまうと、振動環境でリベットが脱落し、製品クレームや安全事故につながります。 kinzoku.co(https://www.kinzoku.co.jp/media/techinfo/riveted-joint)


異種金属の組み合わせにも要注意です。アルミ母材に鉄のリベットを使うと、ガルバニック腐食(電食)が発生して接合部が劣化するリスクがあります。 アルミ母材にはアルミリベット、またはステンレスリベットの使用が推奨されます。 kikaikumitate(https://kikaikumitate.com/post-18211/)


溶接との強度比較と金属加工現場でのリベット締結の優位点

溶接の静的引張強度は一般に70,000 psiを超えるのに対し、リベット接合は20,000〜50,000 psi程度とされています。 静的強度だけで比較すれば、溶接が有利です。 casting-china(https://casting-china.org/ja/welding-vs-riveting/)


ただし、すべての場面で溶接が最適とは限りません。


リベット接合は疲労(繰り返し荷重)に対して安定した特性を示す場合があります。 溶接は熱影響部が脆くなりやすく、振動環境では疲労破壊が起きやすいのですが、リベットは締結点が「ピン結合」として機能し、応力を分散・逃がすことができます。 eabel(https://www.eabel.com/ja/%E6%BA%B6%E6%8E%A5%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88/)


以下の表で溶接とリベット締結を比較します。


比較項目 溶接 リベット締結
静的引張強度 高(母材に近い強度) 中(母材強度の60〜80%)
疲労・振動耐性 熱影響部が弱点になりやすい 振動環境で安定しやすい
熱歪みリスク あり(特にアルミ・薄板) なし
異種金属接合 困難(電食・品質変動) 対応しやすい
分解・補修 困難 ドリルで破壊分解が可能
作業スキル 資格・訓練が必要 比較的短期間で習得可能


溶接歪みが出てスクラップになった製品をリベット締結に切り替えた事例もあります。 コスト・品質の両面で損失が出ている場合、工法変更を検討する価値があるでしょう。 seimitsubankin-costdown(https://www.seimitsubankin-costdown.com/costdown/831/)


アルミ薄板の歪み対策について詳しく解説しているページも参考になります。


溶接からリベットへの切り替えで溶接歪みを解決する事例(精密板金コストダウン研究所)


金属加工現場でのリベット締結の独自視点:工程設計に組み込む戦略的な使い方

リベット締結を「単なる溶接の代替手段」として捉えている現場は多いですが、工程設計の段階から織り込むことで大きな工数削減につながります。これは見落とされがちなメリットです。


たとえば、後工程での分解・交換が前提となる保守部品や交換サイクルの短い消耗カバー類は、最初からリベット締結で設計することで、現場の補修工数を大幅に削減できます。 溶接では補修のたびにグラインダーがけと再溶接が必要ですが、リベットならドリルで頭を飛ばして付け替えるだけで完了します。 kinzoku.co(https://www.kinzoku.co.jp/media/techinfo/riveted-joint)


工数が半分以下になるケースもあります。


さらに、塗装・めっきなどの表面処理後に組み立てる工程では、溶接の熱が処理面を傷めてしまいます。 リベット締結であれば熱を加えないため、表面処理工程の後工程に接合を配置でき、工程の順番を最適化できます。これは特にめっき鋼板・アルマイト処理済み部品の接合で大きな効果を発揮します。 byora.co(https://byora.co.jp/products/products2-fastener-3spr.html)


ブラインドリベット選定の基本4ポイント(形状・材質・径・板厚範囲)についてはこちらの解説動画が参考になります。


ブラインドリベット選定の4つのポイント(関西リベットサービス・YouTube)






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