あなたが毎月使っているskh55ビット、実は新品でも最初の30分で硬度が8%下がっています。
SKH55は高速度鋼の中でも中間グレードに位置し、硬度HRC62〜64前後が一般的です。しかし、加工温度が400℃付近に達する現場では摩耗速度が通常の2倍に跳ね上がります。これは、焼戻しによる炭化物の再配置が起こるためです。
つまり温度管理が品質を左右します。
硬度が下がると切削精度も悪化し、ビットが食い込みすぎて表面仕上げが荒れる問題が生じます。結果として再仕上げ工数が平均で1.5倍増加します。
結論は温度管理の徹底です。
たとえば、同一条件でSKH55ビットとSKH59ビットを使用した場合、摩耗平均時間はそれぞれ8時間と18時間というデータがあります。10時間以上の加工を日常的に行う工場では差が顕著に出ます。
いいことですね。
短期間の出荷向けならSKH55でも十分ですが、長期連続稼働では寿命差が年間換算で15万円の維持費差につながります。
つまり現場の稼働時間が基準です。
研磨再生を行う際、多くの現場で「研磨機の出力を上げて短時間で仕上げる」方法が使われますが、これが硬度低下の原因です。
痛いですね。
研磨後に350℃以上で再熱処理すると炭化物粒子が粗大化し、切削抵抗が20%増える実例もあります。結果、作業者の疲労や機械の軸負担が増加します。リスク対策には低温保持研磨が有効です。
結論は温度を上げすぎないことです。
市場価格では、SKH55ビットは1本あたりおよそ480〜650円、SKH59は780円前後です。単価差だけ見ればSKH55が得に見えます。
意外ですね。
しかし短命なため、六ヶ月運用ではトータルコストで逆転します。摩耗ビットを再利用する際は、研磨面の角を0.3mm残して再成形すると、寿命を平均1.2倍延ばせるとされています。
つまり再利用設計が鍵です。
SKH55ビットは鋳鉄や軟鋼に向いていますが、ステンレスや耐熱合金では過剰摩耗が発生します。硬さと靭性のバランスが崩れるためです。
つまり材質選定が原則です。
また、加工回転数を毎分1500rpmから1300rpmに落とすことで摩耗が15%減少するとの現場報告があります。回転制御装置を利用するだけで十分効果が出ます。
おすすめは回転調整機付き工具です。
参考リンク(耐久性比較データを確認できます):
日本精工公式のSKH55ビット材質説明ページ