あなたが図面丸投げすると追加費用で3万円損します

FRP加工業者の選定では、金属加工とは違う評価軸が必要になります。たとえば切削精度よりも「積層方法」「樹脂選定」「硬化工程」が品質を左右します。ここを見ないと失敗します。
FRPは手作業工程が多く、同じ図面でも業者ごとに品質差が出やすいのが特徴です。特にガラス繊維の積層回数は3層と5層で強度が約1.5倍変わるケースもあります。つまり仕様理解が重要です。
選定時に見るべきポイントは以下です。
・積層方法(ハンドレイアップかRTMか)
・対応樹脂(ポリエステル・エポキシ)
・試作実績(業界・用途)
・後加工対応(切削・穴あけ)
強度重視ならRTM成形対応業者を選ぶと安定します。これは基本です。
参考:FRP成形方法の違いと特性
https://www.jrps.or.jp/
FRP加工の見積は「材料費+型費+加工費」で構成されます。特に型費が高額になりやすく、簡易型でも5万円〜30万円程度が一般的です。ここが盲点です。
金属加工と違い、FRPは初回コストが高く量産で回収するモデルです。1個だけの試作だと単価が2万円→8万円になることもあります。結論は量産前提です。
さらに注意点として、図面だけ渡すと工程設計費が追加されるケースがあります。これは1〜3万円程度が相場です。意外ですね。
コストを抑えるには「使用環境・必要強度・数量」を事前に整理し、仕様書として渡すことが重要です。仕様が明確なら問題ありません。
FRPと金属では加工時の考え方が根本的に違います。金属は削る加工ですが、FRPは「作る加工」です。ここを誤解すると失敗します。
例えば穴あけ加工でも、FRPは繊維方向によって割れやすくなります。直径10mm程度でもバリや層剥離が発生します。つまり加工順序が重要です。
また、切削時に粉塵が発生しやすく、作業環境の管理が必須です。これは健康リスクです。
現場では以下の違いを意識してください。
・FRPは熱に弱い(約80〜120℃で変形)
・寸法公差は±0.5mm程度が一般的
・後加工で精度を出す必要あり
金属感覚で外注するとトラブルになります。注意が必要です。
FRP加工で多いトラブルは「納期遅延」と「強度不足」です。特に硬化時間が影響します。ここが落とし穴です。
FRPは気温や湿度で硬化時間が変わります。冬場は硬化に24時間以上かかることもあります。つまり納期は不安定です。
実際にある事例では、納期5日の案件が湿度影響で9日まで延びたケースがあります。痛いですね。
品質面では、積層不足により強度が30%低下した事例もあります。これは重大です。
このリスクを避けるには「試作評価→量産」の流れを守ることが重要です。段階的確認が基本です。
あまり知られていませんが、FRPは設計次第でコストが大きく変わります。特に「分割設計」が有効です。これは使えそうです。
例えば一体成形だと型費20万円かかる部品でも、2分割構造にすると型費が10万円以下になるケースがあります。半分です。
さらに輸送コストも削減できます。大型品は送料が2万円以上になることがあります。分割なら抑えられます。つまり設計が鍵です。
このリスク(高額型費)を避けつつコスト削減を狙うなら、「分割構造で設計可能か」を業者に一度確認するだけでOKです。これだけ覚えておけばOKです。