あなたが毎日使っている洗浄機、実は条件次第で金属を溶かしてしまうことがあります。
炭化水素系洗浄装置は、密閉循環型と開放型で仕組みが異なります。密閉循環型では溶剤の蒸発を抑え、再利用率が最大80%。一方、開放型では溶剤の消耗が激しく、年間で約40万円のロスになるケースもあります。つまり設備構造で直接コスト差が出るということです。
結論は装置の密閉性能が条件です。
炭化水素溶剤には沸点範囲があり、一般的には150~200℃が多いです。しかし、温度が高すぎると酸化生成物が金属表面に微細な膜を形成し、後工程のメッキに影響します。つまり「高温ほど洗える」は誤解です。
低温設定なら違反になりません。
炭化水素系は引火点が低く、特定物質に該当します。とくにヘキサン系では引火点がマイナス22℃。作業場で静電気火花が起これば一瞬で爆発事故につながります。防爆仕様設備なら問題ありません。
消防法に注意すれば大丈夫です。
VOC(揮発性有機化合物)規制では、炭化水素系溶剤も排気基準に含まれます。基準値は150ppm以下。古い洗浄機を使い続けると一発で超過検出されることもあります。法的リスクを回避するには活性炭フィルターを併設することが条件です。
つまり装置更新が原則です。
炭化水素系溶剤は汚れ蓄積が早く、使用48時間を超えると洗浄力が30%低下します。それでも使い続けると、金属表面に白化皮膜が生じて後加工で除去に5時間かかる事例も。液交換だけ覚えておけばOKです。
参考リンク: 炭化水素溶剤の特性や安全情報(日本溶剤協会の技術資料)
https://www.jsra.or.jp/solvent
参考リンク: VOC規制と排気処理装置の基準(環境省 環境管理部)
https://www.env.go.jp/air/voc/