栗きんとんの意味とおせちに込められた願いと由来

おせちの栗きんとんには「金運」と「勝負運」の2つの意味があることをご存じですか?「栗金団」の由来から地域による違い、手作りレシピまで、知っておくと一段と食卓が豊かになる情報をたっぷりご紹介します。

栗きんとんの意味とおせちに込められた由来を深掘りする

実は、栗きんとんの主役は栗ではなく、さつまいもです。


🎍 栗きんとんをおせちに入れる3つのポイント
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金運・財運を招く縁起物

漢字で「栗金団」と書き、黄金色の見た目が金塊・小判を連想させることから、豊かな一年を願う縁起物として定番になりました。

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勝負運を高める「勝ち栗」

戦国時代、武田信玄も出陣前に食べたとされる「勝ち栗」が由来。「搗つ(かつ)=勝つ」の語呂合わせから、勝負ごとの縁起物とされています。

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主役はさつまいも・発色はくちなしの実

おせちの栗きんとんは、実はさつまいもが土台の大部分を占めます。鮮やかな黄金色はくちなしの実(天然着色料)で引き出されます。


栗きんとんの意味①「栗金団」の漢字が示す金運の願い



おせち料理の中でも、ひときわ黄金色に輝く栗きんとん。その名前を漢字で書くと「栗金団(くりきんとん)」となります。「金団」とは「金の団子」あるいは「金の布団」という意味で、金色に輝く財宝をイメージさせる言葉です。


さつまいもと栗があの鮮やかな黄金色に仕上がる様子が、金塊や黄金の小判に見立てられ、「財産を積み上げる」「豊かな一年を招く」縁起物として定着しました。つまり、金運向上が基本の願いです。


栗きんとんが現在のような形でおせちに定番化されたのは、明治時代以降とされており、最も古い文献は1895年(明治28年)のものと言われています。黄金色の縁起物として少しずつ広まり、今では正月の食卓に欠かせない一品になっています。


見た目の鮮やかさを支えているのは、さつまいも本来の黄色にプラスして使う「くちなしの実」です。くちなしの実は天然の着色料で、これを加えることでくすみのない美しい黄金色が実現します。購入が難しい場合はスーパーの製菓コーナーで手に入ることが多く、1個あればしっかり色が出ます。これが基本です。


参考:おせちの由来・意味に関する解説(紀文食品)
https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/osechiryori/iware.html


栗きんとんの意味②「勝ち栗」から受け継いだ勝負運の由来

金運と並んで大切なもう一つの意味が、「勝負運」です。この由来は、遠く戦国時代までさかのぼります。


当時、栗の実を乾かして臼で搗(つ)き、殻と渋皮を取り除いた「搗栗(かちぐり)」が戦の携帯食として重宝されていました。「搗(か)つ」という動詞の音が「勝つ」に通じることから、いつしか「勝ち栗」と呼ばれるようになったのです。


甲斐の武田信玄は、出陣の際に「勝ち栗・あわび・昆布」の三品を肴として戦勝祈願の儀式を行ったと記録に残されています。栗が単なる食材ではなく、武将の士気を高める縁起物として扱われていたことがわかります。意外ですね。


この「勝ち栗=勝負運を高める」という観念がおせちにも受け継がれ、栗きんとんは試験・仕事・スポーツなど「勝負ごと全般を応援する食べ物」として今も大切にされています。お子さんの受験が控えているご家庭では、特に意味深い一品になるでしょう。


縄文時代の遺跡からも炭化した栗が出土しており、住居の周囲で栽培されていた可能性があるほど、栗は日本人にとって太古から身近な食材でした。その長い歴史の中で積み重なってきた縁起の力が、今のおせちにも息づいています。


参考:農林水産省「うちの郷土料理」栗きんとん(岐阜県)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_17_gifu.html


栗きんとんのおせちにおける位置づけ「口取り」とは何か

おせち料理には、「祝い肴(いわいざかな)」「口取り(くちとり)」「酢のもの」「焼きもの」「煮もの」というジャンルがあります。栗きんとんはこの中で「口取り」に分類されます。


口取りとは、もともと室町時代の武家で行われた「本膳料理」というおもてなし料理の文化に由来する言葉です。お吸い物と一緒に最初に出される酒の肴を指し、甘みのある料理が中心です。年始の挨拶に来たお客様への最初のご馳走として用意されてきた経緯があります。


口取りの仲間には、紅白かまぼこ・伊達巻・昆布巻き・ハゼの甘露煮などが含まれます。これらはすべて、場の空気をやわらかくし「新年のはじまり」を告げる役割を担っています。


重箱の詰め方に関しては、口取り料理を「一の重」に入れるという説と「二の重」に入れるという説が混在しており、地域や家庭によって解釈が異なります。一般的には、祝い肴(黒豆・数の子・田作りなど)と口取りをまとめて一の重に詰める家庭も多く、厳密なルールというよりはひとつの目安と考えると気が楽です。一の重が基本です。


栗きんとんは地域で別物⁉ おせちと和菓子の違いを整理する

「栗きんとん」という名前は、日本全国で同じものを指すとは限りません。実は地域によって、全く異なる料理を意味します。


東京近郊を中心に広く知られているのが「栗金団(おせちの栗きんとん)」です。さつまいもを裏ごしして練り上げた甘いあんに、栗の甘露煮を加えたもので、粘り気があり糖度が高いのが特徴です。くちなしの実で鮮やかな黄金色に仕上げます。


一方、岐阜県東濃地方(中津川市・恵那市周辺)で有名な「栗金飩(くりきんとん)」は、栗だけを裏ごしして砂糖と混ぜ、茶巾で絞って形を整えた和菓子です。さつまいもは一切使わず、ほろっとした栗本来の食感が楽しめます。JR中津川駅前には「栗きんとん発祥の地」の石碑が建てられており、元禄年間創業の老舗も存在します。


SNSなどで「関東=さつまいもあん」「関西=栗だけ」という説が広まることがありますが、これは誤解です。和菓子の栗きんとんで有名な産地は岐阜県と長野県小布施であり、どちらも関東寄りの地域です。混同しないように注意が必要です。


| 種類 | 主な材料 | 特徴 | 主に食べる場面 |
|------|----------|------|----------------|
| 栗金団(くりきんとん) | さつまいも+栗の甘露煮 | 甘くなめらか・黄金色 | おせち料理 |
| 栗金飩(くりきんとん) | 栗のみ+砂糖 | ほろっと崩れる・茶巾絞り | 和菓子・秋の銘菓 |


栗きんとんの意味を知ってから作る手作りレシピと保存のコツ

意味を知ったうえで自分の手で作ると、おせちへの思いが一段と深まります。手作り栗きんとんは、材料もシンプルで工程さえ押さえれば意外と難しくありません。


基本の材料(4人分)は次のとおりです。


- さつまいも(紅あずま・紅はるかなど):約500g
- 栗の甘露煮:10〜12粒
- 栗の甘露煮のシロップ:大さじ2〜3
- 砂糖:大さじ2〜3(甘さで調整)
- みりん:小さじ1(照りと風味付け)
- 塩:ひとつまみ
- くちなしの実:1個(あれば)


ポイントは3つです。


🍠 裏ごしは熱いうちに:さつまいもが冷めると粘りが出て裏ごしが困難になります。茹で上がったらすぐに裏ごし器を通しましょう。なめらかさが仕上がりを左右します。


💧 シロップは少量ずつ加える:甘露煮のシロップを一気に入れると全体がゆるくなります。大さじ1〜2ずつ加えながら練ることで、理想の硬さに調整できます。


🌟 栗は最後に加える:栗を早く入れて強く混ぜると形が崩れます。さつまいもあんが仕上がってから、やさしくなじませるイメージで加えましょう。


保存は冷蔵で3〜5日、冷凍で約1ヶ月が目安です。冷蔵の場合は清潔な容器に入れ、表面にラップをぴったり密着させると乾燥と酸化をげます。冷凍する場合は1回分ずつ小分けにしてラップで包み、金属トレイにのせて急速冷凍すると食感を保ちやすくなります。冷蔵保存が基本です。


余った栗きんとんは、牛乳や生クリームを加えてポタージュにしたり、パンに塗ったり、パイ生地で包んで焼いたりとアレンジが豊富です。最後まで無駄なく楽しめます。


参考:おせちの栗きんとん詳細解説(虎ノ門市場)
https://www.toranomon-ichiba.com/column/t-category/osechi/osechi-kurikinton-imi.html






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