あなたの現場塗装、100円下地で剥離損失3万円出ます

ダイソーの金属用プライマーは100〜200円帯の商品で、主に家庭用DIY向けに設計されています。実際の密着性能は工業用プライマー(1本1500円〜3000円)と比較すると、耐久性が約30〜50%程度低いという検証例が報告されています。つまり長期使用や屋外用途では剥離が起きやすい傾向があります。結論は用途限定です。
例えば鉄板に塗布した場合、屋内なら半年〜1年程度は問題ないケースもありますが、屋外では3ヶ月以内に浮きが発生することもあります。これは樹脂成分と防錆添加剤の違いによるものです。つまり耐候性が弱いです。
コストを優先して選ぶ場面では便利ですが、設備部品や顧客納品物に使用するとクレームにつながるリスクがあります。ここが重要です。
ダイソー製でも性能を最大化する鍵は下地処理です。脱脂を行わずに塗ると密着力は最大で60%以上低下するというテスト結果があります。これはかなり大きいです。
基本は以下の3工程です。
・脱脂(シリコンオフやパーツクリーナー)
・研磨(#240〜#400ペーパー)
・乾燥(最低10分以上)
これが基本です。
例えばハガキサイズ(約15cm)の鉄板でも、研磨ありとなしでは剥離時間が2倍以上変わるケースがあります。つまり下地がすべてです。
下地不良による再塗装リスクを避けたい場面では、作業前に「脱脂スプレーを1本用意して必ず使う」という行動が有効です。これでトラブルを大幅に減らせます。
工業用プライマーとの違いは主に3点です。
・密着強度
・防錆性能
・耐候性
ダイソー品は軽用途向けです。
例えばロックペイントやアサヒペンの金属プライマーは防錆顔料が強化されており、屋外で1年以上持つ設計です。一方ダイソーは短期用途が前提です。ここが分かれ目です。
使い分けはシンプルです。
・仮設、試作 → ダイソー
・量産、納品物 → 工業用
これが原則です。
コスト削減を狙う場合でも、重要部位だけは高性能プライマーに切り替える判断が必要です。結果的に総コストを抑えられます。
現場で多い失敗は「塗ったのにすぐ剥がれる」です。原因はほぼ3つに集約されます。
・油分残り
・研磨不足
・厚塗り
つまり施工ミスです。
特に厚塗りは乾燥不良を起こし、表面だけ硬化して内部が弱い状態になります。その結果、1週間以内にペリペリ剥がれることがあります。これはよくある例です。
数字でいうと、適正膜厚は20〜30μm程度ですが、厚塗りするとその2倍以上になることもあります。ここに注意です。
剥離トラブルを避けたい場合は「薄く2回塗り」を意識するだけで改善します。これだけ覚えておけばOKです。
実はダイソープライマーは「仮固定用途」に強いです。例えばマーキング塗装や短期識別用途ではコストメリットが大きく、1本で複数部品を処理できます。意外ですね。
また小型部品(10cm以下)であれば乾燥時間も短く、約5〜10分で次工程に移れるケースもあります。つまり作業効率が良いです。
ただし耐久が必要な場合は不向きです。この点は明確です。
短期用途でコストを抑えたい場面では「仮塗装専用としてダイソー品を使う」と決めておくと判断がブレません。これが現場では効きます。
参考:塗料の基礎と防錆性能の違い
https://www.asahipen.jp/knowledge/

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