外部給油でも、切削速度をカタログ値の80%に落とすだけで工具折損リスクが大幅に下がります。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)

外部給油とは、クーラントホースなどの外部装置を使い、ドリル加工点の外側から切削油を供給する方式です。 内部給油では油がドリル内部の油穴(オイルホール)を通じて刃先に直接届くのに対し、外部給油はドリルの外から油を当てるため、深穴になるほど刃先への到達が難しくなります。 note(https://note.com/duraron/n/n601a0725eaf2)
つまり「浅い穴は外部、深い穴は内部」が基本です。
穴深さの目安として、L/D(穴深さ÷ドリル径)が3以下であれば外部給油でも安定加工できます。 L/D5を超えると外部から供給されたクーラントが刃先に届かなくなり、切りくずが高温になってフルート内で詰まりやすくなります。 この状態を放置するとドリル折損に直結します。折損に注意が必要ですね。 tungaloy(https://tungaloy.com/wpdata/wp-content/uploads/b21c9825bf8ab700ba3377bf73be5f88.pdf)
内部給油機構のない工作機械では外部給油が唯一の選択肢になるため、正しい条件設定と工具選定が特に重要です。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)
外部給油環境での切削条件は、カタログ中央値をそのまま使うのは危険です。 一般的には切削速度と送り速度をカタログ中央値の80%に設定することで、加工の安定性が大きく向上します。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)
具体例を挙げると、φ10の2枚刃ドリルで一般炭素鋼(S55C)を加工する場合、切削速度40〜90m/min、送り0.15〜0.2mm/revが安定した条件の目安です。 これはカタログ値より約2割落とした設定であり、刃先への熱集中を抑える効果があります。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)
80%設定が原則です。
初めて使う工具や被削材では、さらに切削速度を10%、送り速度を15%ほど落として試切削を行い、徐々に条件を上げる方法が安全です。 このアプローチにより、工具折損によるワーク損傷や段取り替えの時間ロスを防ぐことができます。 kyoni.co(http://www.kyoni.co.jp/catalog/webcatalog/p15/pageindices/index681.html)
| 条件 | 外部給油 | 内部給油 |
|---|---|---|
| 切削速度 | カタログ値の80% | カタログ値通り〜100% |
| 対応穴深さ | L/D 3以下が目安 | L/D 5以上も対応可 |
| 切りくず排出 | ステップ加工が必要になる場合あり | バックフラッシュ効果で強制排出 |
| 設備コスト | 低い(汎用機で使用可) | 高い(内部給油機構が必要) |
クーラントの濃度設定は、外部給油での工具寿命に直結します。これは意外と見落とされがちなポイントです。
外部給油での刃先冷却を強化するには、クーラント濃度を10%程度に高めに設定することが有効です。 一般的な水溶性切削油の使用濃度は3〜7%程度であることが多いですが、外部給油で深穴や難削材を加工する場面では濃度を上げることで潤滑性能と冷却性能の両方が向上します。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)
濃度を上げると工具寿命が伸びる。これは使えそうです。
ノズル位置については、吐出先をドリルの加工点(穴の入口)に合わせ、穴入り口に向けて勢いよく吐出することが重要です。 ホルダや治具がクーラントの流れを遮断していないかも必ず確認してください。 ホースの位置を少し変えるだけで、切りくず詰まりの頻度が大きく変わるケースがあります。 tungaloy(https://tungaloy.com/wpdata/wp-content/uploads/b21c9825bf8ab700ba3377bf73be5f88.pdf)
タンガロイ技術情報|外部給油ドリル加工の不安解消ガイド(ノズル位置・切削条件の詳細あり)
外部給油で深穴(L/D 5以上)を加工しなければならない状況では、ステップ加工(ペッキングサイクル)が基本対策です。 ドリルを穴途中で引き抜き、切りくずを排出しながら再度切り込む動作を繰り返すことで、クーラント切れと切りくず詰まりを防ぎます。 note(https://note.com/duraron/n/n601a0725eaf2)
ただし、ステップ回数が増えるほどサイクルタイムが延びるというデメリットがあります。サイクルタイムが長くなりますね。
このデメリットを解消する工具として、外部給油でもノンステップで深穴加工が可能な超硬ドリル(例:クレアボーラー)があります。 このタイプのドリルは独自のフルート形状と刃先設計により、外部からのクーラントでも切りくず排出性が高く、通常なら内部給油が必要とされる20D(径の20倍)の深さまでノンステップ加工が可能です。 生産量が多い品番や加工コストが課題になっている工程への導入検討が効果的です。 cominix(https://www.cominix.jp/tc/labo/idea/post-24.php)
コミニクス技術情報|外部給油ノンステップ加工対応ドリル「クレアボーラー」の詳細・テストデータ
「外部給油でも内部給油対応ドリルをそのまま使えばいい」と考えているなら、それは工具コストを無駄にしている可能性があります。
外部給油専用に設計されたドリルは、刃先の切削抵抗を低く抑える形状(シンニング形状・フルート設計)を持っており、クーラントが刃先に届きにくい環境でも熱の発生量そのものを減らす工夫がされています。 例えばタンガロイのDrillMeister・DMPヘッドは外部給油環境での低抵抗加工に特化しており、刃先温度の上昇を抑えながら安定した切削が可能です。 tungaloy(https://tungaloy.com/jp/technical-knowledge/external-drilling/)
OSGのデータによれば、超硬ドリル(Xシンニング)φ10でS50Cを外部給油・切削速度80m/min・送り0.25mm/revで安定加工した実績があります。 このような条件実績を参考にすることで、自社の加工条件を適切な範囲に絞り込みやすくなります。 osg.co(https://www.osg.co.jp/media_dl/technical/file/t_24.pdf)
工具選定が条件設定の前提です。
外部給油環境での工具寿命は、内部給油環境に比べて短くなるのが一般的ですが、工具の選定・濃度管理・ノズル位置の最適化という3点を組み合わせることで、寿命を大幅に延ばすことが可能です。 コストを抑えたい加工現場では、まずこの3点を見直すだけで改善できるケースが多くあります。 note(https://note.com/duraron/n/n601a0725eaf2)
解説記事|切削油の供給方法で寿命が倍増?外部給油と内部給油の決定的な違い(L/D目安・寿命比較あり)

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