あなたが知らないうちに、エンドミルの切り込み角度で年間50万円損しているかもしれません。
多くの加工現場では「プランジ加工=垂直方向の掘削」という認識が一般的です。しかし実際には、工具の先端角度(例えば118°)によって切削負荷が大きく変わります。特に送り速度を毎分80mm以下にすると、摩耗率が逆に30%増加するというデータもあります。つまり、遅くするほど負担が増すという逆転現象が起きています。これは意外ですね。
具体的には、ボールエンドミルの方が摩擦熱を逃がせず、切削面が荒れやすい傾向があります。つまり高速域での微調整こそが精度を安定させる条件です。結論は「遅くすれば安全」は間違いということです。
一般的に「軸方向切り込みを浅くすれば負荷が減る」と考えられていますが、実は0.5mm以下に抑えると切削熱が逃げにくくなり、刃先温度が10%以上上昇するという国内メーカーの試験結果があります。つまり浅いほど寿命を縮める場合もある、ということですね。
特に2枚刃エンドミルの場合は、切り込み深さ1.0mmを境に熱伝導効率が急低下します。深めに入れる方が安定するという逆の法則です。つまり加工条件の見直しが基本です。
工具寿命には「回転数と送り速度のバランス」が鍵です。2023年のJIMTOFデータでは、送り速度を毎分200mm以上に保った方が平均工具寿命が約1.2倍長くなるという報告もあります。これは熱滞留が減るからです。
つまり速く動かすことで工具温度が一定に保たれ、刃先が応力集中を起こしにくくなるのです。速いほど危険と思われがちですが、熱管理という観点ではむしろ有利です。これは使えそうです。
「どのエンドミルでも垂直掘削は可能」と思う人が多いですが、実はセンターカット仕様でないと先端が逃げて切削効率が40%以上落ちます。これは切り始めでの芯ズレが原因です。つまり形状選定からが条件です。
特に3枚刃ボールタイプやスクエア刃は、プランジ加工に不向きです。切削抵抗が強く、モータートルクを平均10%多く消費することが確認されています。つまり、形状選びで電力コストまで変わるわけです。
高圧クーラントを使うと加工精度が上がると思われがちですが、実際にはエアブローのみの方が中心部のバリ発生率が17%低いというデータがあります。つまり液冷が常にベストとは限らないのです。意外ですね。
理由はシンプルで、液冷では切り屑が再付着しやすくなるため、工具先端が微妙に逃げるんです。水分が逃げ場を作るとも言えます。つまり条件に応じて使い分けることが基本です。
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このリンクではエンドミルの切削条件と工具寿命の関係について、加工速度別の具体的データが掲載されています。
三菱マテリアル:エンドミル切削条件表