オイルミスト潤滑TACOで工作機械の寿命と精度を守る方法

アズビルTACOのオイルミスト潤滑システム「ミクロンルブ」とは何か?金属加工現場での軸受寿命延長・消費電力削減・環境改善の効果と、選定・運用の注意点を詳しく解説。あなたの現場に最適な潤滑方式はどれでしょうか?

オイルミスト潤滑TACOが金属加工現場にもたらす効果と正しい使い方

クーラントポンプを切っても、加工精度はほとんど落ちません。


この記事の3つのポイント
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TACOのオイルミスト潤滑とは?

アズビルTACO製「ミクロンルブ」は、油をNAS5級の高清浄度に保ちながら霧状にして軸受・摺動部へ届ける集中潤滑システムです。

消費電力66%を占めるクーラントを削減できる

従来のマシニングセンタではクーラントポンプが設備全体の消費電力の66%を占めています。MQL(最少油量潤滑)への切り替えで電力コストを大幅削減できます。

⚠️
粘度・圧縮空気の品質設定ミスが最大のリスク

ISO VG32〜68の範囲外の油や、油分を含んだ圧縮空気を使うと装置故障と軸受損傷を同時に引き起こします。正しい選定が長寿命化の前提です。


オイルミスト潤滑TACOの仕組みと「ミクロンルブ」の基本原理


アズビルTACO株式会社(旧TACO株式会社)が開発した「ミクロンルブ™」は、オイルミスト潤滑の代名詞ともいえる集中潤滑システムです。金属加工現場では、工作機械の主軸軸受・ボールねじ・直動ユニットなど、多数の潤滑点に対して一度に適切な量の油を届けることが求められます。ミクロンルブはこの課題を、「フォグ(微細油霧)+圧力エア搬送」という方式で解決しています。


仕組みは次のとおりです。内部のベンチュリノズルに高速でエアを通過させ、プランジャポンプから送られてきた少量の油をその気流に乗せて微細な霧状粒子(フォグ)に変えます。生成されたフォグはマニホールドと呼ばれる主配管を通り、各潤滑点に設置されたフォグノズルへ届けられます。フォグノズルで粒径を潤滑に適した状態に転換し、軸受の転動面や摺動面に薄い油膜を連続的に形成します。これが基本サイクルです。


ここで重要なのが「油の清浄度」です。ミクロンルブでは、フォグを生成する過程で大きく重い油粒子は槽底に落として戻す選別機構が働いています。その結果、実際に潤滑点へ届くフォグの清浄度はNAS5級以上という最高クラスになります。NAS5級とはどの程度か、ピンとこないかもしれません。一般的な油浴潤滑や手差し給油とは比べ物にならないレベルの清浄度です。清浄度が高いほど、軸受内部の金属接触による疲労損傷が少なくなり、軸受寿命は大幅に延びます。


また、油を循環させず常に新鮮な油だけを供給する方式のため、油の劣化も起こりません。使用圧力範囲は0.15〜0.35MPa、周囲温度5〜50℃、潤滑油はISO VG32〜68の範囲に限定されています。この粘度範囲が守られている限り、作動中の油の動粘度は10〜150cStの範囲に収まり、正常な霧化が維持されます。つまり適切な油種選定が条件です。


参考:アズビルTACO公式サイト「CPLミクロンルブ™潤滑ユニット」製品ページ(軸受メーカー推奨油・仕様詳細を確認できます)

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