昆布巻きの意味おせちの由来と願いを全解説

おせちの昆布巻きにはどんな意味や由来があるのでしょう?「よろこぶ」の語呂合わせだけじゃない、不老長寿・子孫繁栄の深い願いや地域ごとの中身の違い、栄養まで徹底解説します。気になりませんか?

昆布巻きの意味とおせちに込められた由来・願いを解説

昆布巻きをおせちに入れる理由は「よろこぶ」の語呂合わせだけだと思っていませんか?実は昆布巻きには、全国に広まる前は一部の地域でしか食べられていなかった歴史があります。


🎍 昆布巻きの意味・おせちの豆知識まとめ
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「よろこぶ」だけじゃない!3つの縁起の意味

昆布=「よろこぶ」「養老昆布(不老長寿)」「子生(こぶ)=子孫繁栄」と、一品に3つもの願いが込められています。

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中身の魚にも意味がある!ニシン=「二親」

ニシンは「二親(にしん)」の語呂合わせで両親の長寿を願う食材。地域によって鮭・ごぼう・鶏肉とさまざまです。

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発祥は北海道・松前!全国に広まった理由とは

乾燥昆布と身欠きニシンという保存食の組み合わせが、江戸〜明治の交易ルートに乗って日本全国へ伝わりました。


昆布巻きの意味①「よろこぶ」語呂合わせと不老長寿の願い



昆布巻きがおせちに入る一番の理由は、「こんぶ」という音が「よろこぶ」に通じることです。この語呂合わせは戦国時代にまでさかのぼります。当時は「一に打ちあわび、二に勝ち栗、三に昆布」という言い回しがあり、「打ち勝ってよろこぶ」という必勝祈願の食べ物として昆布が重宝されていました。現代でいう「とんかつを食べて試験に臨む」ような感覚に近いですね。


縁起の意味はそれだけではありません。「養老昆布(よろこぶ)」という漢字表記が示すように、不老長寿の願いも込められています。「養老」とは老いを養うこと、つまり「いつまでも若々しく健康でいてほしい」という祈りです。お正月に家族みんなで食べることで、家族全員の長寿と健康を願う一品になっているわけです。


さらにもうひとつ、「広布(ひろめ)」という昆布の古称も縁起につながっています。昆布はもともと「ひろめ」と呼ばれており、「広める・弘める」に通じることから、喜びや幸福を広く伝えるという意味合いも持ちます。結婚式の「お披露目(おひろめ)」という言葉も、実はこの「ひろめ」が語源とされているのです。


つまり「よろこぶ・養老・広める」という3つの縁起が一枚の昆布に込められています。これだけ意味が重なれば、おせちに欠かせないわけです。




また、昆布巻きの「巻き」という形状にも意味があります。巻物はかつての書物の形を表しており、「知識・教養・文化を身につけ、頭がよくなりますように」という願いも加わります。一口食べるたびに、何重もの縁起を受け取れる料理なのです。つまり縁起の宝庫です。


参考:日本のおせちにおける昆布の縁起・歴史についての詳しい解説
"昆布巻き"がおせちに入る意味・由来とは?まさに栄養の宝庫!|おせちや


昆布巻きの意味②ニシン・かんぴょう・具材に込められた子孫繁栄の由来

昆布巻きに使われる食材のひとつひとつにも、それぞれ意味が込められています。まず注目したいのが「ニシン」です。ニシンは「二親(にしん)」という漢字を当てることができ、「二人の親が長生きしてくれますように」という不老長寿の願いが込められています。


さらに昆布の「子生(こぶ)」という漢字表記と合わさることで、「二人の親から子が生まれる」という子孫繁栄の意味も発生します。昆布とニシンを組み合わせることで、ダブルの縁起を担いでいるわけです。これは使えそうです。


ニシンの子どもはおせちでもよく知られる「数の子」です。つまりニシン自体が、数の子という縁起物の親でもあります。親(ニシン)と子(数の子)で親子そろって子孫繁栄を象徴する、家族への思いが詰まった組み合わせと言えるでしょう。




昆布巻きを結ぶ「かんぴょう」にも大切な意味があります。かんぴょうはユウガオの実を細長くむいて乾燥させた食材で、1本あたり1.8〜2メートル(畳1枚を縦に並べたくらいの長さ)にもなります。この細く長い形状が「長寿」を象徴しており、さらに昆布巻きを「結ぶ」ことから「縁を結ぶ」「幸せを結ぶ」という縁起の意味も持ちます。食べる前に「こんなに意味があったのか」と気づくと、おせちをより大切に感じるはずです。


地域によってはニシンの代わりに鮭を使うところもあります。鮭は「出世魚」として知られ、「立身出世」や「災いを避ける(避ける=さけ)」という意味が込められています。北海道では鮭と昆布の産地が同じなだけに、地元に根ざした食文化が今も受け継がれています。


参考:農林水産省「うちの郷土料理」における昆布巻きの詳細解説
昆布巻き(北海道)|うちの郷土料理|農林水産省


昆布巻きの意味③北海道・松前が発祥!全国に広まった歴史と地域の違い

おせちの定番として全国で食べられている昆布巻きですが、実は発祥の地は北海道・松前地域とされています。北海道は日本の昆布生産量の約9割を占める昆布の一大産地で、現在でも日高昆布・真昆布・羅臼昆布など多くの種類が全国に出荷されています。


昆布の乾燥方法が確立された鎌倉時代から、松前地域と本州の間では昆布を運ぶ交易船が行き交っていました。室町時代には越前国(現在の福井県)の敦賀まで届き、さらに京都・大阪へと広まっていきます。江戸〜明治にかけては北海道産品の輸送が最盛期を迎え、乾燥昆布と身欠きニシンというふたつの保存食の組み合わせが「昆布巻き」として全国に定着したのです。長い旅路を経て、食卓に届いていたわけです。




地域によって昆布巻きの中身は大きく異なります。以下のように、地域の食文化が色濃く反映されています。


地域 主な中身 特徴
北海道・東北 ニシン・鮭 濃いめの甘辛味。保存性を重視。
関西・北陸 ごぼう・牛肉 薄口しょうゆの上品な味付け。
石川県 ニシン(棒茶で下煮) お茶の渋みで臭みを消す独自技法。
四国・瀬戸内 めざし・あじ 地元の小魚を活用したご当地の味。




中身が変わっても「昆布で巻いてかんぴょうで結ぶ」という形式は共通です。形は同じでも、土地の産物と気候風土が反映された多様な昆布巻きが今も各地で作られています。自分の地域の昆布巻きの中身を確かめてみると、新しい発見があるかもしれません。


昆布巻きの意味④おせちの重箱・詰め方と「口取り」としての役割

昆布巻きはおせちの重箱のどこに入れるのが正解か、迷う方も多いのではないでしょうか。正式には「二の重」または「一の重」の「口取り(くちとり)」として詰めるのが一般的です。


「口取り」とはもともと会席料理で最初に出される料理のことを指し、甘い味付けのものが多く、「食事の入口」を彩る役割を持ちます。伊達巻・栗きんとん・かまぼこなどと並んで、昆布巻きも口取りの代表的なメニューです。おせちの中でも「華やかさ」と「縁起の意味」を同時に担っています。




詰め方にはいくつかのポイントがあります。まず数は必ず奇数にすること。おせち料理全般に言えることですが、偶数は「2で割り切れる=縁が切れる」とされ、縁起が悪いと考えられてきました。3本、5本と奇数で詰めるのが基本です。奇数が条件です。


また、昆布巻きは断面の色が地味になりやすいため、隣に紅白かまぼこや錦玉子など色鮮やかなものを並べると、重箱全体の見栄えがぐっと良くなります。彩りを意識して配置することで、食卓が一段と華やかになるでしょう。




保存についても覚えておくと便利です。手作り昆布巻きの日持ちは、常温ではなく冷蔵保存で約1週間が目安です。さらに密閉容器に煮汁ごと入れて冷凍すれば、約1か月の保存が可能になります。大みそかの数日前から仕込んでおき、冷蔵庫に入れておけば当日あわてずに済みますね。


参考:おせちの重箱の詰め方・昆布巻きの配置と保存の詳細
おせち料理に昆布巻きを入れる意味や由来は?中身のおすすめや作り方もご紹介!|ディノス


昆布巻きの栄養と健康効果、意外と知られていない「うま味相乗」のメリット

昆布巻きは縁起物としてだけでなく、栄養面でも優れた一品です。昆布の栄養素の内訳を見ると、食物繊維27.1%・ミネラル(灰分)19.6%・たんぱく質8.2%(日本食品標準成分表2015年版)と、食物繊維とミネラルが豊富に含まれています。腸内環境を整えたり、血圧を安定させる効果が期待できる食材として知られています。


昆布に含まれるうま味成分「グルタミン酸」は、まこんぶ可食部100gあたり約1700mgと非常に高い含有量です。このグルタミン酸が、ニシンや鮭に含まれるうま味成分「イノシン酸」と組み合わさると「うま味の相乗効果」が生まれます。相乗効果とは、昆布単体・魚単体で感じるうま味の7〜8倍の強さにまで高まる現象で、塩分が少なくても深い味わいになる理由がここにあります。これは使えそうです。




ニシンには良質なDHA・EPA(オメガ3脂肪酸)が豊富で、悪玉コレステロールを減らす効果も期待されています。年齢が上がるにつれて気になる血中脂質の管理に、昆布巻きはシンプルで理にかなった一品と言えます。


正月の食卓は塩分や糖分が高くなりがちですが、昆布巻きはうま味の相乗効果によって少ない調味料でも満足感が得られます。一口食べれば家族全員の健康を祈る縁起物であり、しかも体にもやさしい。それが昆布巻きを何百年も愛され続ける理由のひとつです。


また昆布には「ヨウ素」も含まれており、甲状腺の働きをサポートし髪の発育を助ける働きがあると言われています。食べすぎは避けるべきですが、おせちの量として食べる分には心配ありません。バランスよく食べることが大切です。


参考:昆布のうま味成分・栄養素の解説と科学的背景
健康に昆布~昆布の効能|こんぶネット(日本昆布協会)






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