あなたの会社だけ、料率が“自動的に上がらない”ケースがあるんです。
2026年度の協会けんぽの全国平均料率は9.87%前後になる見込みです。2025年度の平均9.75%から約0.12ポイント上昇しています。
たとえば月収40万円の労働者の場合、年間の自己負担が約5,760円増加する計算になります。
企業側も同額の負担増となるため、トータルで年間1万1,520円の支出増となります。つまり、料率0.1ポイントの上昇でも大きな影響です。
この上昇は主に医療費の高騰(特に後期高齢者医療制度への拠出増)に伴うもので、今後も上昇傾向が続く見込みです。
結論は、会社員の「実質手取り」はじわじわ減っていくということですね。
2026年では都道府県別に最大0.8ポイントの差が確認されています。もっとも低いのが新潟県の9.56%、最も高いのが高知県の10.37%です。
この差は月収40万円の人で、年間約3,888円の差になります。つまり、住む場所で手取りが数千円違うわけです。
背景には、地域医療費や診療報酬水準の差があり、都市部では医療機関の密集による利用率の高さが影響しています。
また、転勤や引っ越し時に料率が変わるため、確認を怠ると損をすることも。
地域移動時の料率確認が条件です。
参照: 都道府県別協会けんぽ料率の最新一覧(実際の数値確認に有用)
協会けんぽ公式サイト
企業負担の増加は特に中小企業に打撃を与えます。従業員50名規模の会社では、年間約50~70万円の追加負担が発生します。
これにより賞与や福利厚生予算の縮小が進む可能性も。実際、2025年度の調査では約3割の企業が「報酬改訂を検討」と回答しています。
また、健康保険組合に加入している企業でも、一部組合が標準報酬の上限を見直しているため、高所得者層ほど追加負担が顕著です。
つまり、給与改定だけでなく「健康保険料改定」が人事戦略に直接影響する時代です。
健康保険料率の再計算が基本です。
実際の手取り減少をシミュレーションするとわかりやすいです。標準報酬月額40万円、協会けんぽ東京支部(10.07%)の場合、年間保険料は約482,000円。
料率が0.12ポイント上がるだけで年間5,760円の増額です。
この差は電気代2ヶ月分に相当し、生活費に直結します。特に扶養家族が多い世帯では、住民税・介護保険料と合わせた「三重負担」が重くなります。
負担を軽減するためには控除制度(医療費控除・特定支出控除)の活用が有効です。
控除申請なら還付が条件です。
参考: シミュレーションで年間負担額を算出したい場合の便利リンク
日本年金機構:保険料計算ツール
一部の企業は「保険料率凍結特例」の対象となります。これは、法人の報酬改訂時期が特定条件に当てはまる場合、料率変更が翌年度まで延期される制度です。
たとえば、3月決算の企業で給与改定が4月以降に行われた場合、2026年度の新料率が自動適用されず、2025年料率が据え置かれる可能性があります。
この特例を知らずに「自社も上がった」と勘違いして計上ミスを起こすケースも多いです。
つまり、総務担当の年度更新時チェックが不可欠です。
料率適用時期の確認が条件です。
参照: 特例措置の詳細と報酬改定基準(企業担当者への実務参考)
厚生労働省:健康保険料率改定について